MAMORIO株式会社は10月31日、「個人情報の取り扱い」に関するアンケート調査の結果を発表した。
同調査は10月23日に、全国の情報通信業に勤め個人情報を扱う仕事に従事する15歳以上の正社員、契約・派遣社員、パート・アルバイトの男女を対象に実施し、985件の回答を得た結果をまとめたもの。
同調査によると、業務で扱う個人情報の悪用を考えたことがあると回答したのは全体の1割強にあたる13.1%で、雇用形態別に分析したところ、正社員が最も多い14.4%で、パート・アルバイトが11.1%、契約・派遣社員が6.9%と続き、雇用形態とセキュリティ意識との相関関係が必ずしも明確ではないことが判明した。正社員の14.4%は契約・派遣社員の6.9%の2倍超の結果となった。セキュリティ意識や情報保護への関心は雇用形態による責任の度合いだけでなく、他の要因や背景にも影響を受けると指摘している。
所属している企業の個人情報の取り扱いについて尋ねたところ、7.4%が自社の個人情報の取り扱いについて「とても甘い」と、19%が「やや甘い」と評価しており、約4人に1人が自身の企業の個人情報保護に対して「甘い」と感じていることが判明した。さらに24.9%が「どちらとも言えない」と回答しており、自社の個人情報の取り扱いについて一定の不安が広がっていることが明らかになった。
個人情報の取り扱いに関して、会社で定められたルールに加えて自身で対策を講じている人は64.4%で、対策を取っていない人の35.6%を上回った。6割強の従業員が自己対策を行っている理由として、会社のルールだけでは情報セキュリティを確保するには不足しているという認識があると推測している。