Flatt Security「Shisho Cloud」正式版開始、自社固有の検査項目追加や微細調整など既存 CSPM 製品の課題に対応 | ScanNetSecurity
2024.07.31(水)

Flatt Security「Shisho Cloud」正式版開始、自社固有の検査項目追加や微細調整など既存 CSPM 製品の課題に対応

 株式会社Flatt Securityは8月23日、クラウドセキュリティの継続運用・自動化をサポートするセキュリティSaaS「Shisho Cloud」の正式版の提供を同日から開始すると発表した。

製品・サービス・業界動向
「Shisho Cloud」のダッシュボード

 株式会社Flatt Securityは8月23日、クラウドセキュリティの継続運用・自動化をサポートするセキュリティSaaS「Shisho Cloud(シショウ クラウド)」の正式版の提供を開始した。

 「Shisho Cloud」正式版では、2022年の事前登録開始時からのコンセプトを一新し、AWS・Google Cloudのリスクを自動的・継続的に検査し、検出されたリスクをリアルタイムで通知、クラウドセキュリティ運用体制の構築や負担軽減、運用フローの効率化の実現が可能となる。

 セキュリティポリシーをコードで記述し運用する「Policy as Code」の実現をサポートする各種機能を備え、セキュリティ診断の対象・ロジック・タイミングから、通知内容・タイミングまでを、Rego等の言語でカスタマイズでき、組織に合わせたクラウドセキュリティ運用の実現が可能となっている。

 またGitHubと連携することで、ポリシーのバージョン管理や変更のピアレビュー等のセキュリティポリシーのコードをGitHubで管理でき、ソフトウェア開発と同じ感覚でPolicy as Codeの運用が可能となる。

 本誌の取材に応えたFlatt Security社 CTO 米内 貴志(よねうち たかし)は、従来のCSPM(Cloud Security Posture Management)製品とShisho Cloudとの違いについて、従来製品の課題だった自社固有の検査項目の追加や、既存の検査ルールのきめ細やかな調整が可能であることを優位点として挙げ、「多くの組織が共通して抱えるクラウドセキュリティリスクへの理解不足という課題を、Shisho Cloudは技術者の邪魔になることなく解決する」とコメントしている。

 同サービスは、定額枠150リソースを含む月額基本利用料22,500円で、AWSやGoogle Cloudや各SaaSなど管理対象のサービス内容とリソース数に応じて料金が変動する。「一般的なSaaSなら10万円以内で利用できる(同社広報)」という。

《高橋 潤哉》

編集部おすすめの記事

特集

製品・サービス・業界動向 アクセスランキング

  1. Cloudbase Blog 1回「Cloudbase の挑戦 2 年間の軌跡 ~ 史上最小の取引相手」

    Cloudbase Blog 1回「Cloudbase の挑戦 2 年間の軌跡 ~ 史上最小の取引相手」

  2. おそろいの T シャツで一同に ~ 日本サイバーセキュリティファンド参加セキュリティ企業 13 社

    おそろいの T シャツで一同に ~ 日本サイバーセキュリティファンド参加セキュリティ企業 13 社

  3. 福森大喜氏 GMOイエラエに参画 ~ インターポールサイバー捜査部門 世界初 民間登用出向者

    福森大喜氏 GMOイエラエに参画 ~ インターポールサイバー捜査部門 世界初 民間登用出向者

  4. JPCERT/CC が朝日新聞CSIRT、ノースグリッド、参天製薬の正木氏に2024年度の感謝状

  5. 伝説の巨大ロボットと 2億 702万 9,130回の脆弱性診断 ~ 脆弱性診断標準化エピソードゼロ

  6. 度を超えたハラスメント行為者 セガ従業員に損害賠償支払い

  7. 映画製作委員会への出資で得る権利をセキュリティ・トークン化して小口販売

  8. 「FF14」高難度コンテンツで禁じられた外部ツール使用、非公開配信していた映像が不正アクセスで流出し発覚

  9. 「EDR? あるよ」~ NOC+SOC+エンドポイント監視、NetStareが目指すところ

  10. AD連携しクラウドサービスへのSSOとID管理を自動化(ソリトン)

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×