GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社は8月25日、同社エンジニアの酒見由美(システム開発部)によるIETF117ハッカソン参加報告レポートの公開を発表した。
2023年7月22日から28日にアメリカ・サンフランシスコで開催された Internet Engineering Task Force(IETF)117 に、酒見氏は Hackathonへの参加とIETFにおける暗号技術の動向を調査することを目的に参加、Hackathonでは低遅延暗号 Areion に関するプロジェクトを立上げている。
Hackathonに参加する際は通常、IETF Hackathon Wiki の中から興味のあるテーマを見つけるが、低遅延暗号 Areion については、新規テーマの立ち上げが必要となり、そのためには Hackathon Wiki への記入を行い、テーマの主催者である「Champion」になる必要があった。
Hackathon 当日のChampion のミッションには「場所取り」があり、ホワイトボードの空きテーブルと実際の空きテーブルを確認しながら、確保できそうな場所にテーマ名を記入する。テーブルが確保できたら、テーブルに立て看板が用意されているので、テーマ名を出して場所取りが完了となる。
酒見氏は今回、Areionのリファレンス実装のOpenSSLへの組み込みを行い、TLS1.3でAreionを使えるように対応を行っており、Areionを組み込んだOpenSSLの実装と発表資料を公表している。