順天堂大学は7月14日、同学で実施している「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」(令和3年文部科学省・厚生労働省・経済産業省告示第1号)」下の臨床研究での個人情報漏えいについて発表した。
これは2021年1月12日に、順天堂医院に肺がん治療のために受診された患者のデータを用いる臨床研究にて、研究責任者から解析指示を受けた大学院生が自らの判断で外部の第三者に個人情報を含む状態でデータを渡し解析依頼をしていたが、個人が特定されないよう研究IDに変換する等の匿名化措置を行っておらず、個人情報の漏えいに該当するというもの。当該データの提供を受けた第三者からの通報で2021年12月15日に発覚したが、2023年6月3日の新聞紙面に掲載されるまで、本格的な調査を行っていなかった。