公益社団法人 日本医師会は6月23日、「日本医師会サイバーセキュリティ支援制度」の改定について発表した。
同会では、会員のサイバーセキュリティ対策の一助となる基礎支援策から成る「日本医師会サイバーセキュリティ支援制度」を2022年6月1日に創設し運用を開始していたが、2023年6月1日に改訂を行い、支援内容を拡充していた。
同制度では、サイバーセキュリティに関連する日常の些細なトラブルから重大トラブルまで幅広く相談できる「日本医師会サイバーセキュリティ対応相談窓口(緊急相談窓口)」を設置し、これまでは午前9時から午後9時まで受け付けていたが、業務が始まる前に被害が発覚することが多いことを受け、午前6時から受け付けられるよう改定している。
同窓口は、ネット接続の不具合やウイルス感染等の日常診療業務におけるトラブルに対し、初期のアドバイスやウイルス駆除、セキュリティ診断のサポートを行う他、不正アクセスや情報漏えい等、高度な専門性が必要な重大なトラブルに対しても、より専門的な観点でアドバイスを実施する。相談は電話での対応のみで無料で何度でも利用可能。
また、同窓口ではこれまでのA1会員本人や同じ機関の医師・職員、都道府県医師会・郡市区等医師会の職員に加え、A1会員が開設・管理する介護サービスの施設や事業所の職員も利用できるよう対象を拡大している。