NPO法人エル・コミュニティは6月27日、中高生対象のサイバーセキュリティ教育プログラム「CyberSakura(サイバーサクラ)」の第3回の参加チーム募集を開始したと発表した。
仮想環境でセキュリティの脆弱性を発見し修正を行うことでスコアを競い合う競技で、未来の日本を担うサイバーセキュリティ人材育成を目的としている。
「CyberSakura」は、AFA(米国空軍協会)が開発しノースロップ・グラマン社が主催するサイバーセキュリティ教育プログラム「CyberPatriot」の日本大会。福井県鯖江市のNPO法人エルコミュニティが主催する。
第3回から「エントリー部門」と「本戦部門」を新設した。
「エントリー部門」は、オンラインのみの競技会で実力を試すカテゴリーで、少人数でも参加できる。「本戦部門」は、オンライン予選を突破した上位5チームが、福井県鯖江市で開催される決勝ラウンド(旅費交通費はCyberSakuraが負担)で日本一を目指す。
全国の中学生、高校生、高専生(高専は3年生まで)が、エントリー部門は1~4名、本選部門は3~4人でチームを結成し、6月27日 午前9時から8月31日23時59分までに、チームを代表するコーチ(成人であることが必須)が参加登録を行う。定員は両部門あわせて合計50チームで先着順。
運営にあたる株式会社ict4eの原 秀一氏は本誌の取材に対して「エントリー部門は、チーム人数が揃わない、本戦への心理ハードルがある参加者にも、まずは競技に参加していただけるよう配慮して(部門を設けた)」とコメントした。また、競技課題のひとつであるUbuntuDesktopの体験講習会を夏休み期間中に実施する予定があるとのことなので、興味のある者は要問い合わせ。
なお、昨2022年に行われた第2回は全国から19チーム74名の中高生が参加、決勝ラウンドの順位は下記の通り。
第1位:武蔵高等学校中学校(東京):チーム「白雉」
第2位:香川高等専門学校(香川):チーム「詫間情報安全管理局」
第3位:渋谷教育学園渋谷高等学校(東京):チーム「Shibuya Squad」
また、一昨年2021年に行われた第1回は全国から24チーム90名の中高生が参加、決勝ラウンドの順位は下記の通り。
1位:奈良工業高等専門学校(奈良):チーム「たけのこ」
2位:武蔵高等学校中学校(東京):チーム「チーム福籠」
3位:渋谷教育学園渋谷中学校(東京):チーム「Shibuya Squad」
参加申込はWebサイトから。
https://cybersakura.jp/signup.html