ウィズセキュア株式会社は5月11日、CyberPeace BuildersプログラムによるNGOへのセキュリティサポートを提供すると発表した。サポートが無償であるかどうかについてはリリースに記載がない。
CyberPeace Institute が運営する CyberPeace Builders プログラムは、サイバーセキュリティのエキスパートとNGOを結びつけるもので、ウィズセキュアのリサーチャーやコンサルタントなどのセキュリティエキスパートが、サポートを必要とするNGOと直接つながることができる。
CyberPeace Institute によると、スタッフに対し定期的にサイバーセキュリティのトレーニングを行っているNGOの割合は10団体あたり1団体で、NGOの4分の3はネットワークを監視しておらず、5分の4はサイバーセキュリティにおけるプランを持っていない。
ウィズセキュアと CyberPeace Institute は2021年以降、情報収集、マルウェアのリバースエンジニアリング、サイバーインシデントのフォレンジック分析、サイバーリスク評価などの分野で協業していた。
CyberPeace Builders プログラムを通じて提供されるサポートは、下記が含まれる。
インシデント発生前:脆弱性スキャン、セキュリティ監査、侵入テスト、セキュリティ意識改革、セキュリティトレーニング、インシデントプランニング、セキュリティ演習
インシデント発生後:攻撃通知、セキュリティ強化、調査サポート
ノンテクニカル:データ保護コンサルティング、サイバー保険に関するアドバイス、危機管理コミュニケーショントレーニング、社内啓蒙資料作成 など
ウィズセキュアでは「W/You(ウィズユー)」と名付けられた、社員がサステナビリティや社会貢献に関する様々なプロジェクトに参加することを推奨するプログラムを実施しており、CyberPeace Builders への参加も「W/You」の一部と位置付けられている。
ウィズセキュアのプレジデント兼CEOであるJuhani Hintikka 氏は、CyberPeace Builders プログラムへの参加について「全ての人々に安全かつ安心で持続可能なデジタル環境を提供するための素晴らしい機会だと言えます。」とコメントしている。