独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月8日、The Apache Software FoundationからApache HTTP Server 2.4系における複数の脆弱性に対応するアップデートが公開されたとして、「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。
「Apache HTTP Server 2.4.55およびそれ以前」には、次の脆弱性が確認されていた。
・mod_rewriteとmod_proxyにおけるHTTPリクエスト分割の問題(CVE-2023-25690)
・mod_proxy_uwsgiにおけるHTTPレスポンス分割の問題(CVE-2023-27522)
これらの脆弱性が悪用されると、攻撃者によってプロキシサーバのアクセス制御をバイパスされたり、キャッシュポイズニングを引き起こされたりする(CVE-2023-25690)、攻撃者によってクライアントに転送されるレスポンスが切り捨てられたり、分割されたりする(CVE-2023-27522)といった影響を受ける可能性がある。
JVNでは、開発者がこれらの脆弱性に対応するバージョン「Apache HTTP Server 2.4.56」を公開したことから、開発者の情報をもとに最新版にアップデートするよう呼びかけている。