ギリシャで開催されたサイバーセキュリティ競技世界大会、日本含むアジアチームが準優勝飾る | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

ギリシャで開催されたサイバーセキュリティ競技世界大会、日本含むアジアチームが準優勝飾る

ギリシャのアテネで、26 歳以下の技術者を対象にしたサイバーセキュリティ競技大会が開催され、日本を含むアジア地域 8 カ国の代表選手 15 名で構成される「ACSC Team」が総合順位で準優勝した。

国際

 6 月 14 から 17 日、ギリシャのアテネで、26 歳以下の技術者を対象にしたサイバーセキュリティ競技大会が開催され、アジア地域 8 カ国(日本・韓国・台湾・シンガポール・マレーシア・タイ・ベトナム・インド)の代表選手 15 名で構成される「ACSC Team」が総合順位で準優勝した。

 サイバーセキュリティ競技大会の名称は「ICC(International Cybersecurity Challenge)」で、今回が第 1 回目の開催となる。欧州ネットワーク情報セキュリティ機関(ENISA:European Union Agency for Cybersecurity)が発起人となり、ヨーロッパ、アメリカ合衆国、カナダ、オセアニア、ラテンアメリカ、アフリカの 7 つの国または地域の代表で構成された ICC 実行委員会が主催した。

 ENISA は過去数年間、EU 圏内でホスト国を交代しながら CTF 大会を毎年開催していたが、それを地球規模の大会にしてはどうかと ENISA 内で企画が出された。すなわち地球をいくつかの領域に分け、その領域の選抜チームが出場するチャンピオンシップ大会である。

 ICC 2022 の開催準備や日本チームの編成等多方面に尽力した、セキュリティ・キャンプ国際連携 WG リーダー 篠田佳奈氏によれば「アジアチームは 6 月 12 日に現地入りし、事前トレーニングを行うことができない状態で競技に臨んだが、チームメンバー同士素晴らしい共助を見せた(篠田氏)」という。

 ACSC Teamは、初日の競技で 2 位、2日目の競技で 1 位、総合順位で準優勝を飾った。最終スコアは下記の通り。

ICC 2022
(凡例:順位 国・地域/スコア)
 1 位 ヨーロッパ/12,961
 2 位 アジア/10,724
 3 位 合衆国/7,765
 4 位 オセアニア/7,447
 5 位 カナダ/3,643
 6 位 ラテンアメリカ/1,722
 7 位 アフリカ/981

《高橋 潤哉( Junya Takahashi )》

編集部おすすめの記事

特集

国際 アクセスランキング

  1. レッドチーム演習大成功 丸五か月間誰も気づけず

    レッドチーム演習大成功 丸五か月間誰も気づけず

  2. ランサムウェア集団が謝罪

    ランサムウェア集団が謝罪

  3. [まさか本気でそんなに儲かると思った?]サイバー犯罪者さん 職種別給与一覧 ~ 求人広告22万件調査

    [まさか本気でそんなに儲かると思った?]サイバー犯罪者さん 職種別給与一覧 ~ 求人広告22万件調査

  4. 国際手配のランサム犯 逮捕されずに世界中を旅行

  5. Windows 10ではSafeDiscと特定バージョンのSecuROMのDRMシステムを利用した古いゲームがプレイ不可に、セキュリティホールとなる可能性を考慮

  6. 国連サイバー犯罪条約が「グローバル監視協定」になる危険性

  7. 支払額倍増の場合も ~ オラクルが Fortune 200 へ Java ライセンスに関する監査書送付を開始

  8. 資金力で警察に勝るサイバー犯罪集団とインターポールのプロジェクト

  9. 訃報「伝説のハッカー」ケビン・ミトニック氏 59歳

  10. ウクライナの違法な仮想通貨のマイニング工場を摘発、PS4など3,800台のゲーム機を押収

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×