6 月 14 から 17 日、ギリシャのアテネで、26 歳以下の技術者を対象にしたサイバーセキュリティ競技大会が開催され、アジア地域 8 カ国(日本・韓国・台湾・シンガポール・マレーシア・タイ・ベトナム・インド)の代表選手 15 名で構成される「ACSC Team」が総合順位で準優勝した。
サイバーセキュリティ競技大会の名称は「ICC(International Cybersecurity Challenge)」で、今回が第 1 回目の開催となる。欧州ネットワーク情報セキュリティ機関(ENISA:European Union Agency for Cybersecurity)が発起人となり、ヨーロッパ、アメリカ合衆国、カナダ、オセアニア、ラテンアメリカ、アフリカの 7 つの国または地域の代表で構成された ICC 実行委員会が主催した。
ENISA は過去数年間、EU 圏内でホスト国を交代しながら CTF 大会を毎年開催していたが、それを地球規模の大会にしてはどうかと ENISA 内で企画が出された。すなわち地球をいくつかの領域に分け、その領域の選抜チームが出場するチャンピオンシップ大会である。
ICC 2022 の開催準備や日本チームの編成等多方面に尽力した、セキュリティ・キャンプ国際連携 WG リーダー 篠田佳奈氏によれば「アジアチームは 6 月 12 日に現地入りし、事前トレーニングを行うことができない状態で競技に臨んだが、チームメンバー同士素晴らしい共助を見せた(篠田氏)」という。
ACSC Teamは、初日の競技で 2 位、2日目の競技で 1 位、総合順位で準優勝を飾った。最終スコアは下記の通り。
ICC 2022
(凡例:順位 国・地域/スコア)
1 位 ヨーロッパ/12,961
2 位 アジア/10,724
3 位 合衆国/7,765
4 位 オセアニア/7,447
5 位 カナダ/3,643
6 位 ラテンアメリカ/1,722
7 位 アフリカ/981