独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月10日、Apache HTTP Server 2.4における複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。
Apache HTTP Server 2.4.53およびそれ以前
The Apache Software Foundation の Apache HTTP Server 2.4系には次の複数の脆弱性が存在し、それぞれ下記の影響を受ける可能性がある。
mod_proxy_ajpにおけるHTTPリクエストスマグリングの脆弱性(CVE-2022-26377)
→攻撃者によって、リクエストをAJPサーバに転送される
Windows環境のmod_isapiにおける境界外読み取りの脆弱性(CVE-2022-28330)
→攻撃者によって、境界外読み取りが行われる
ap_rwrite()関数による領域外読み取りの脆弱性(CVE-2022-28614)
→攻撃者によって、意図しないメモリを読み取られる
ap_strcmp_match() 関数における領域外読み取りの脆弱性(CVE-2022-28615)
→攻撃者によって、サーバのクラッシュや情報の窃取が行われる
mod_lua r:parsebodyにおけるサービス運用妨害(DoS)の脆弱性(CVE-2022-29404)
→攻撃者によって、サービス運用妨害(DoS)状態にされる
mod_sedにおけるサービス運用妨害(DoS)の脆弱性(CVE-2022-30522)
→攻撃者によって、サービス運用妨害(DoS)状態にされる
mod_luaでのwebsocketsフレームの処理における情報漏えいの脆弱性(CVE-2022-30556)
→攻撃者によって、情報が窃取される
hop-by-hop機構によってmod_proxyのX-Forwarded-Forヘッダーがオリジンサーバに送られない脆弱性(CVE-2022-31813)
→ 攻撃者によって、IPベースの認証を回避される
The Apache Software Foundationでは、これら複数の脆弱性に対応したApache HTTP Server 2.4.54を公開している。