サイバートラスト株式会社は4月27日、「Secure IoT Platform」と連携し、証明書の高速・大量発行を可能とする新たな商用の認証局基盤の構築を発表した。
「Secure IoT Platform」は、電子署名法と WebTrust に準拠した国内のデータセンターにおける公開鍵暗号基盤(PKI)により、多角的な認証による真正性や、暗号化による機密性の確保、電子署名による改ざん防止・完全性を、一括したシステム基盤として提供するサービス。
新たな認証基盤は、拡張性を持つクラウド基盤技術をベースに、経済産業省における「地域分散クラウド技術開発事業」に基づいた実証実験で高パフォーマンスを確認した認証局基盤を実用化したもので、同社の認証・セキュリティサービスで蓄積された公開鍵暗号基盤(PKI)や認証局に関する技術・ノウハウと、オープンソースソフトウェア(OSS)サービスで蓄積されたクラウド基盤技術を含む OSS に関わる技術・ノウハウを組み合わせ、開発、実現した。
OSS クラウド基盤技術の利用で、柔軟・迅速な機能追加と構成変更管理や自動構築が可能となるとともに、冗長化や並列化が容易で高可用性や高拡張性を実現、証明書の高速・大量発行や配付及び失効管理に対応している。同社の Secure IoT Platform 以外のプラットフォームや製造プロセスとも連携し、SP800-207 で求められるゼロトラストアーキテクチャへの対応を支援する。
なお、商用導入は2023年を予定している。