北京冬季オリンピック公式アプリが不正アクセスを招く可能性、警察庁ほか注意喚起 | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

北京冬季オリンピック公式アプリが不正アクセスを招く可能性、警察庁ほか注意喚起

 スポーツ庁と内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)と警察庁は2月4日、2022年北京冬季オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に伴うサイバーセキュリティ対策について注意喚起を発表した。

脆弱性と脅威

 スポーツ庁と内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)と警察庁は2月4日、2022年北京冬季オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に伴うサイバーセキュリティ対策について注意喚起を発表した。

 2022年北京冬季オリンピック・パラリンピック競技大会(北京大会)では、各国代表団と報道関係者等に入国前に公式アプリケーション「MY2022」をスマートフォンにインストールし、健康状態等を報告することが求められているが、米国等の情報セキュリティ専門家らは、当該アプリが不正アクセスを招く可能性があると警告しており、諸外国ではスマートフォン等を通じた監視や情報の抜き取りなどへの懸念が指摘されている。

 米連邦捜査局(FBI)では1月31日に、信頼できない企業等が開発したアプリケーションに関する脅威について警告し、北京大会に派遣される全アスリートに個人所有のスマートフォンを現地に持ち込まないよう促したことを公表している。これらを受け、スポーツ庁及びNISCでは、日本オリンピック委員会及び日本パラリンピック委員会に対し、大会関係者のPCやスマートフォン、タブレット等の端末の利用に関する具体的な注意喚起を実施している。

 また、北京大会の開催に乗じたサイバー犯罪やサイバー攻撃への対策として、北京大会の関係者や関係サービス等を騙ったメールによるサイバー犯罪等が生じるリスクを踏まえ身に覚えのないメール等は開封しない、北京大会の正規サービスであることを騙ったWebサイトによるサイバー犯罪等が生じるリスクを踏まえ不審なサイトに接続しない、北京大会を標的とした大規模なサイバー攻撃が生じるリスクを踏まえ自組織のシステムで用いるネットワークやWebサービス等が機能停止になった際の対処要領や連絡体制を確認するなどを挙げている。

《ScanNetSecurity》

編集部おすすめの記事

特集

脆弱性と脅威 アクセスランキング

  1. Assimp にヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性

    Assimp にヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性

  2. 「アダルトサイトを閲覧している姿を撮影した」脅迫メールの報告が急増(IPA)

    「アダルトサイトを閲覧している姿を撮影した」脅迫メールの報告が急増(IPA)

  3. スマホアプリ「ピッコマ」に外部サービスの APIキーがハードコードされている問題

    スマホアプリ「ピッコマ」に外部サービスの APIキーがハードコードされている問題

  4. 「ポケモンセンターオンライン」を装ったフィッシングサイトに注意喚起(ポケモンセンター)

  5. NETGEAR 製ルータにバッファオーバーフローの脆弱性

  6. JPCERT/CC、仮想通貨マイニングツールのXMRigの設置を狙った攻撃を順序立てて詳説~対策マニュアルとしても有効

  7. PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

  8. Apache HTTP Server 2.4 に複数の脆弱性

  9. メルカリがフィッシング詐欺に注意喚起、アプリの利用など推奨

  10. 「GROWI」にWebブラウザ上で任意のスクリプトを実行される複数の脆弱性(JVN)

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×