牧田:何パターンもの脆弱性が実装されており、いろんな脆弱性について学べます。また、一台の端末に侵入して完結するのではなく、それを踏み台にして横展開していくところまで学べる点が非常に大きな特徴です。攻撃者が企業に侵入する際には、まず一般ユーザー権限の端末に侵入し、その端末から Active Directory のドメインコントローラなどに侵入して管理者権限に昇格し、そこからデータベース管理者の端末に侵入して……という具合に攻撃チェーンがつながっていきます。このラボではそうしたサイバーキルチェーンの流れを学ぶことができます。
仮想環境には Windows 10 から XP まで、あるいは Linuxマシンも含め、75 台の端末が用意されています。それらが本社と 2 つのグループ企業、計 3 つの企業のネットワークを構成しているイメージです。アンチウイルスをすり抜けるマルウェアを作成してメールを送りつけると、ボットがそれを踏むため端末に侵入でき、それを踏み台にしながら奥へ、奥へと侵入していくプロセスを体験できます。