独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月8日、Apache HTTP Server におけるディレクトリトラバーサルの脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。
脆弱性と脅威
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独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月8日、Apache HTTP Server におけるディレクトリトラバーサルの脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)の熊坂駿吾氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。
Apache HTTP Server 2.4.49 および 2.4.50
The Apache Software Foundation が提供する Apache HTTP Server には、ディレクトリトラバーサルの脆弱性が存在し、想定される影響としては、遠隔の第三者によってドキュメントルート外に置かれた「require all denied」で保護されていないファイルにアクセスされる可能性がある。さらに、CGI スクリプトが有効な場合は、任意のコードを実行される可能性がある。
The Apache Software Foundationは、本脆弱性を悪用する攻撃を確認していると公表済みで、JPCERT/CCでは、本脆弱性を実証するとみられるコードがすでに複数公開されている状況を確認している。
IIJ SOCでも10月6日から、当該脆弱性を狙った通信を顧客環境で観測している。
The Apache Software Foundationでは、本脆弱性を修正するバージョン2.4.51をリリースしている。
《ScanNetSecurity》