1 万 1,055 件のバグというとかなりの数に思えるかもしれない。しかし、他のソフトウェア企業と比較すると特に多い数ではない。マイクロソフトは、毎月公開している「Patch Tuesday」パッケージで、常日頃 100 件を超える欠陥を修正している。また、オラクルは、四半期ごとのパッチコレクションで、しばしば 300 件を優に超えるコード修正を行っている。つまりマイクロソフトやオラクルも、バグの数は 11 年経てば 1 万 1,000 件を超えることになるのだ。
Google は、「Vulnerability Reward Program」と呼ぶ同社の懸賞金付きのバグ報告プログラムを通して、2010 年以降同社の各サービスで見つかった 1 万 1,055 件のバグに対して懸賞金を支払ったと明かした。
最後に、ハンキンス氏はクラウドセキュリティ全体像を戦略メニューとして図示した。上記で説明したソリューションやツール、各種フレームワークやプラットフォームが、機能や用途ごとに俯瞰できるものだ。この図は、ガートナーのクラウドセキュリティのコンサルティングの戦略ベースを示したものといってもよい。自社のセキュアクラウドを構築するときの「レシピ」として利用することができるだろう。
幸いなことに、これらの履歴書の情報はほとんどの場合少なくとも 10 年前のものだが、それでも個人情報が多く含まれていることには変わりない。
大英図書館には多くの個性がある。独特の複雑な役割分担があり、それは法律で独自に規制されている。別の見方をすれば、ITインフラストラクチャは古くから確立されたコアサービスとの間でリソースを奪い合い、しばしば失敗するという点で、国やその他の大規模な組織の典型である。大英図書館の状況も、うまくいかないことの壮大な例にすぎない。