PDF の契約書を署名段階で改竄、「邪悪なる注釈」そして「密かなる署名」攻撃とは? ~ 26 種類の PDF ソフトのうち 24 にオマケの脆弱性も | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

PDF の契約書を署名段階で改竄、「邪悪なる注釈」そして「密かなる署名」攻撃とは? ~ 26 種類の PDF ソフトのうち 24 にオマケの脆弱性も

研究者らは 26 種類の一般的な PDF 用ツールをテストし、そのうち 24 種類が上述した手口の 1 つあるいは両方に対して脆弱であることを発見した。この問題の影響を一切受けないとお墨付きをもらえたビューワーは PDF Editor 6 ProとPDFelement Pro の 2 つのみだった。

国際
PDF の契約書を署名段階で改竄、「邪悪なる注釈」そして「密かなる署名」攻撃とは? ~ 26 種類の PDF ソフトのうち 24 にオマケの脆弱性も
 ドイツの研究者らが、認証された PDF の内容を密かに改ざんするための 2 つの手口について詳しく述べている。

 結論としては以下のようになる。例えば、契約書の PDF に誰かがデジタルで自らの署名を追加し、そのファイルを相手へと渡してデジタルでサインしてもらうとする。その相手は契約書に署名するだけでなく、その内容を密かに変えることができるのだという。そうなれば大混乱を生み出すことになるだろう。通常、アプリケーションのソフトウェアは 2 つ目の署名を追加することは許可しても、文書を改変したりすればそれを検知して警告するはずである。その相手が上述した改竄手法を使わなければだが。
《The Register》

編集部おすすめの記事

特集

国際 アクセスランキング

  1. バイデン大統領、予算教書で CISA の資金を 30 億ドルに増額 ~ さらに医療サイバーセキュリティに約 15 億ドル要求

    バイデン大統領、予算教書で CISA の資金を 30 億ドルに増額 ~ さらに医療サイバーセキュリティに約 15 億ドル要求

  2. NIST CSF 2.0 リリース ~ 新たに追加された 6 番目の機能の役割

    NIST CSF 2.0 リリース ~ 新たに追加された 6 番目の機能の役割

  3. 善意目的でスパム46万通、慈善団体が当局からお目玉

    善意目的でスパム46万通、慈善団体が当局からお目玉

  4. 経費は削減 社員は1万人解雇、社長ワイ セキュリティ費用18億円

  5. セキュリティ基準を満たさない病院の政府補助金打ち切り案

  6. NIST、「NSA を喜ばせるため故意に暗号規格を弱体化した疑い」を否定~同機関の信頼は損なわれたと Bruce Schneier は発言(The Register)

  7. ペネトレーションテスターが業務中に逮捕される、“信じられないほどの不手際が重なった” のか(The Register)

  8. PS2 改造チップを販売した男性に禁固5ヶ月の判決

  9. そのセキュリティ専門家は「ニセ サイバーサマリア人(善人のふりをした悪人)」ではありませんか? 九つの特徴

  10. 最新webMathematicaでディレクトリートラバーサルのバグを修正

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×