ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン株式会社は4月1日、同社のFireboxアプライアンスに搭載されるスパムメール対策機能「spamBlocker1」について、高精度のセキュリティ機能を提供するためにエンジン移行を行うことを発表した。同社では現在、spamBlocker エンジンとしてFireware OS バージョン 12.5.3 以下のアプライアンスにはCyren 社のものを、Fireware OS バージョン 12.5.4 以上のアプライアンスにはProofpoint 社のものを使用している。同社ではこの度、より高精度なスパムメール検知が可能な Proofpoint 社エンジンへ移行することで、メールを通じたセキュリティ脅威対策を強化、スパムメールの検知精度を高めることで顧客のメール業務のさらなる効率化が可能となる。同社ではProofpoint 社エンジンへの移行メリットとして次の5点を挙げている。・メールヘッダ分析のための IP レピュテーション機能強化により、フィッシング攻撃への対策を強化、レピュテーション送信先は日本国内となるため処理速度が向上・ブラックリスト情報などの多種多様な脅威インテリジェンスをクラウドで収集しメールセキュリティ機能を強化・Firebox 内部で検査のためのキャッシュを保持しない方式となり、Firebox の処理負荷を大幅に軽減が可能・検査対象のメールサイズ(ヘッダーのサイズ)が無制限となり、基本的に全てのメールがチェック対象となるためメールセキュリティ向上が可能(Cyren 社は最大 2MB まで)・メール添付ファイルに対してハッシュによるマッチングが可能となり検査処理を効率化可能同社によると、Fireware OS バージョン 12.5.3 以下のアプライアンスを利用している顧客は、バージョン12.5.4 以上にアップグレードすることでProofpoint 社エンジンの利用が可能となり、またCyren 社エンジンは 2021年7月31日で提供とサポートを終息する。