モバイルセキュリティ市場とクラウドセキュリティ市場の2024年までを予測(IDC Japan) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

モバイルセキュリティ市場とクラウドセキュリティ市場の2024年までを予測(IDC Japan)

IDC Japan株式会社は8月18日、国内の企業向けモバイルセキュリティ市場とクラウドセキュリティ市場の2020年から2024年までの予測を発表した。

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IDC Japan株式会社は8月18日、国内の企業向けモバイルセキュリティ市場とクラウドセキュリティ市場の2020年から2024年までの予測を発表した。

同社では、企業向け国内モバイルセキュリティソフトウェア製品市場を国内モバイルエンタープライズセキュリティ市場として、またSaaS(Software as a Service)やPaaS(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)のパブリッククラウド環境へのセキュリティソフトウェア製品市場をクラウドセキュリティ市場として市場規模の算出や市場予測を行っている。

国内モバイルエンタープライズセキュリティ市場の2019年~2024年の年間平均成長率は8.4%で、売上額ベースの市場規模は2019年の92億円から2024年には138億円に拡大すると予測。政府が進める「働き方改革」やデジタルトランスフォーメーションの進展、新型コロナウイルス感染症に対するリモートワークの普及拡大で企業でのモバイルデバイスの利用が拡大することで、モバイルデバイスを標的とするマルウェア対策だけでなく、モバイルアプリケーションへのアクセス管理や生体認証、リスクベース認証などを組み合わせた多要素認証といったモバイルアイデンティティ・アクセス管理、モバイルアプリケーションの脆弱性管理への需要が拡大すると同社では予測している。

国内クラウドセキュリティ市場の2019年~2024年の年間平均成長率は14.6%で、市場規模は2019年の137億円から2024年には272億円に拡大すると予測。リモートワークの増加によるVPN経由での社内ネットワークの負荷が高まり業務効率の低下が顕在化、また社外から直接インターネットにアクセスする「ローカルブレイクアウト」によるパブリッククラウドの利用が加速するとみられ、クラウドシングルサインオンやクラウドセキュリティゲートウェイソリューションによるセキュリティ対策がさらに拡大すると同社は推測している。

COVID-19の影響による全社的なリモートワークでモバイルデバイスからVPN経由の社内ネットワークアクセスでパフォーマンス劣化が顕在化し、インターネット回線から直接パブリッククラウドサービスにアクセスさせるケースが増えているが、企業や組織では個人情報や機密情報などが含まれるコンテンツなどのデータを安全に活用できるワークスペースの構築が必要となり、モバイル環境とクラウド環境の両面において外部脅威対策だけでなく、脆弱性管理やセキュリティポリシーの一元管理、アクセス管理など総合的なセキュリティ対策が必要となると述べている。
《ScanNetSecurity》

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