チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社(チェック・ポイント)は6月15日、「ニューノーマル」に備えるセキュリティの課題や懸念についての調査結果を発表した。同調査は、ロックダウン開始時と解除後(ニューノーマル)におけるセキュリティ上の課題や懸念について、世界中の企業を対象に実施したもので、271名が回答している。調査結果によると、ロックダウン開始時の最大の懸念は「従業員のために安全なリモートアクセスとVPNのキャパシティの維持」(62%)であった。これに「ソーシャルエンジニアリング」(47%)と「従業員のエンドポイントと自宅のネットワークのセキュリティ確保」(52%)が続いた。実際に、会社の管理下にないPCからはVPNに接続できないようにしていたのは65%、従業員の自宅PCにエンドポイントセキュリティを導入していたのは29%、PCのコンプライアンスチェックを実施したのは35%と、セキュリティ対策が十分でなかったことも明らかになった。ニューノーマルの時代においては、ロックダウンの解除後、75%が限られた人数でのオフィスワークを再開している。しかし、平均週4日でリモートワークを続けていることも判明している。今後も在宅勤務を続ける従業員のために、セキュリティ強化とサイバー攻撃の防止を最優先課題として挙げているのは79%。モバイルセキュリティソリューションを実装予定としているのは43%。セキュリティ環境の一元管理は39%が計画している。今後1年間の懸念では、75%がフィッシング詐欺やソーシャルエンジニアリングによるサイバー攻撃を挙げた。