ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン株式会社(ウォッチガード)は12月23日、「インターネットセキュリティレポート」の最新版(2019年第3四半期)を発表した。同レポートには、企業が現在のセキュリティ情勢を把握し、進化する脅威に目を配り、身を守るために役立つデータ、トレンド、調査結果、そして防御手段に対するアドバイスが盛り込まれている。マルウェアとネットワーク攻撃が前期同様に増加傾向にある中、同四半期におけるネットワーク攻撃トップ10リストに、Equifax社の大規模な情報漏えいを含む複数のApache Strutsの脆弱性が初めて登場している。また、Microsoft Officeのエクスプロイトや正規のペネトレーションテストツールなどを用いたゼロデイマルウェアが多数検知されたことに着目している。レポートでは主な調査結果として、「Equifax社の情報漏えいで使用された、主要な脆弱性を標的とした新たなネットワーク攻撃が登場 」「Microsoft Officeのエクスプロイトが引き続き標的に」「ゼロデイマルウェアのインスタンスが50%増加し、マルウェア全般の検知数が増加」「サイバー犯罪者が攻撃に正規のペネトレーションテストツールを活用」「アメリカ大陸を標的としたマルウェア攻撃が大幅に増加」を挙げている。
Microsoft Windows の iphlpsvc.dll におけるファイル作成処理の不備に起因する任意のファイルが上書き可能となる脆弱性(Scan Tech Report)2019.12.10 Tue 8:15