Webmin においてアップデート機能の入力値検証不備を悪用して遠隔から任意のコードが実行可能となる脆弱性(Scan Tech Report) | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

Webmin においてアップデート機能の入力値検証不備を悪用して遠隔から任意のコードが実行可能となる脆弱性(Scan Tech Report)

OS 管理ツールである Webmin に、遠隔から任意の命令の実行を強制させることが可能となる脆弱性が報告されています。

脆弱性と脅威
http://www.webmin.com/
◆概要

OS 管理ツールである Webmin に、遠隔から任意の命令の実行を強制させることが可能となる脆弱性が報告されています。攻撃者に当該脆弱性を悪用されてしまった場合、権限を昇格され、遠隔から管理者権限でサーバの制御を奪われてしまいます。認証情報の強化やアクセス制御などにより対策してください。

◆分析者コメント

ソフトウェアの性質上、公開ネットワークからアクセスできる可能性が低いソフトウェアですが、本記事執筆時点 (2019 年 6 月 16 日) の最新版で脆弱性が修正がされていません。内部ネットワークからしかアクセスできない場合でも、内部ネットワークへの侵入に成功した攻撃者が、侵入範囲を広げるために悪用する可能性が考えられます。認証情報が特定されなければ脆弱性を悪用できないため、Webmin を利用している場合は認証情報を推測できないものに強化することを推奨します。また、ソフトウェアの性質上、アクセス可能な範囲を制限するべきソフトウェアであるため、内部ネットワークであってもアクセス元を必要最低限に止めることにより対策することを推奨します。

◆深刻度(CVSS)

本記事執筆時点 (2019 年 6 月 16 日) で CVE の割り当て、および CVSS 値の情報の公開を確認していません。

◆影響を受けるソフトウェア

Webmin のバージョン 1.910 およびそれよりも古いバージョンが当該脆弱性の影響を受けます。

◆解説

Web ブラウザベースの Linux/Unix 向けの OS 管理ツールである Webmin に、遠隔から任意のファイルをアップロードすることが可能となる脆弱性が報告されています。
《株式会社ラック デジタルペンテスト部》

編集部おすすめの記事

特集

脆弱性と脅威 アクセスランキング

  1. Assimp にヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性

    Assimp にヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性

  2. スマホアプリ「ピッコマ」に外部サービスの APIキーがハードコードされている問題

    スマホアプリ「ピッコマ」に外部サービスの APIキーがハードコードされている問題

  3. 「ポケモンセンターオンライン」を装ったフィッシングサイトに注意喚起(ポケモンセンター)

    「ポケモンセンターオンライン」を装ったフィッシングサイトに注意喚起(ポケモンセンター)

  4. NETGEAR 製ルータにバッファオーバーフローの脆弱性

  5. JPCERT/CC、仮想通貨マイニングツールのXMRigの設置を狙った攻撃を順序立てて詳説~対策マニュアルとしても有効

  6. PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

  7. HOME SPOT CUBE2 に複数のバッファオーバーフローの脆弱性

  8. メルカリがフィッシング詐欺に注意喚起、アプリの利用など推奨

  9. 「GROWI」にWebブラウザ上で任意のスクリプトを実行される複数の脆弱性(JVN)

  10. 同日に再攻撃やフリーツール悪用も、2022年下半期 IPA 届出事例

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×