独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月31日、Zoho SalesIQ Teamが提供するWordPress用プラグイン「Zoho SalesIQ」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは6.1。東京電機大学 情報通信工学科 暗号方式・暗号プロトコル研究室の池田康平氏が報告を行った。「Zoho SalesIQ 1.0.8 およびそれ以前」には、クロスサイトスクリプティング(CVE-2019-5962)およびクロスサイトリクエストフォージェリ(CVE-2019-5963)の脆弱性が存在する。これらの脆弱性により、WordPressの管理画面にログインしているユーザのWebブラウザ上で、任意のスクリプトが実行されたり(CVE-2019-5962)、WordPressの管理画面にログインした状態のユーザが細工されたページにアクセスした場合、意図しない操作をさせられる(CVE-2019-5963)可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートするよう呼びかけている。