CrowdStrikeは2月28日、メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツとグローバルパートナーシップを締結したと発表した。この提携は、これからのシーズンを通じて、このF1チームをサイバー攻撃から守ることを目的としたもの。この提携により、メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツは、英国ノーサンプトンシャー州ブラックリーの施設や、世界各国で行われるレースまたはテストの現場で、CrowdStrikeのテクノロジープラットフォームとサービスを使用する。メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツにおいては、1回のグランプリが開催される週末の間に1台の車から生成されるデータは平均500GB、ファクトリーで生成されるデータは毎週5~10TBに達する、膨大な量の情報を取り扱っている。また、同社のオペレーションは地理的に分散した設備で行われ、複雑なネットワークを基盤としているため、サイバー攻撃の脅威にさらされやすくなっている。メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツのチーム責任者かつ最高経営責任者(CEO)であるトト・ウォルフ氏は、「F1は、勝つためにはチームの動力源となる情報やインフラストラクチャに対して全面的な信頼が必要」としており、CrowdStrikeの共同創設者かつ最高経営責任者(CEO)であるジョージ・カーツ氏は、「世界各国で行われている大規模なスポーツイベントは広範なサイバー攻撃の標的となっている。チームが勝利を重ねれば重ねるほど、知的財産を盗み悪名を高めたいハッカーやサイバー攻撃者の標的となりやすい」と述べている。