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2019.05.26(日)

実証実験実施、無線リソース不足時の安全な自動運転(NEC)

NECは、自動運転の安全性向上に向けた適応ネットワーク制御技術の実証実験を実施したと発表した。

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日本電気株式会社(NEC)は2月21日、自動運転の安全性向上に向けた適応ネットワーク制御技術の実証実験を実施したと発表した。この実証実験は、モバイルネットワークにおいてリアルタイムの通信制御が求められるサービスの実現に向けて、緊急度の高い車両に無線リソース(周波数帯域や通信時間)を割り当てる「適応ネットワーク制御技術」を同社のMEC(Multi-access Edge Computing)サーバおよび基地局に実装し、自動運転の安全性を向上するというもの。

実験では、電波暗室内に模擬した交差点で、街頭カメラの画像をMECサーバが画像解析し歩行者を検出するとともに、周辺車両の位置情報を収集し、それらの情報を個々の車両とリアルタイムに共有する、自動運転の環境を構築。交差点付近のLTE基地局には商用装置を用い、車両模型、カメラ、スマートフォンなど複数の多様なデバイスを接続して、無線リソースが不足した状態にした。

CSCとLTE基地局の連携により、交差点を横断する歩行者に接近する車両や後続の車両に対して、目標遅延100ミリ秒以内に注意喚起の情報を届けるように優先的に無線リソースを割り当てた。実験の結果、車両とMECサーバ間を往復する通信の遅延が100ミリ秒以内となる確率が従来は27%であったが、同技術の適用により99%に改善した。

これにより、混雑した通信環境下でも安全運転支援に求められる100ミリ秒以内の遅延を安定的に実現でき、周囲の交通環境の情報をリアルタイムに車両へ提供することで、自動運転の信頼性向上に貢献する。NECでは、同技術を自動運転をはじめ、リアルタイムな通信制御が求められるさまざまなIoTサービスに適用していくとしている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

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