子どもたちが怪しいサイトやアプリを見抜けるよう啓発教材を共同開発(カスペルスキー、静岡大学) | ScanNetSecurity
2024.03.19(火)

子どもたちが怪しいサイトやアプリを見抜けるよう啓発教材を共同開発(カスペルスキー、静岡大学)

 情報セキュリティーソリューションを提供するカスペルスキーと静岡大学は、おもに中学生を対象とした情報セキュリティー啓発教材「ネットの『あやしい』を見きわめよう」の無償ダウンロード提供を10月18日より開始した。Webサイトからダウンロードして利用できる。

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 情報セキュリティーソリューションを提供するカスペルスキーと静岡大学は、おもに中学生を対象とした情報セキュリティー啓発教材「ネットの『あやしい』を見きわめよう」の無償ダウンロード提供を10月18日より開始した。Webサイトからダウンロードして利用できる。

 内閣府が実施した平成28年度(2016年度)の青少年インターネット利用環境実態調査結果によると、中学生のスマートフォン利用率は51.7%、スマートフォンでのインターネット利用率は47.3%と、中学生の約半数はスマートフォンでインターネットに触れている状況だという。それにともない、ネット上でのトラブルに巻き込まれるケースも増えているが、教育現場においては「怪しいWebサイトに気をつけなさい」という以上の指導は難しく、具体的に怪しいサイトを見極める方法などを指導するのは難しい現状があった。

 カスペルスキーと静岡大学はそうした状況を踏まえ、子どもたち自身に怪しいサイトやアプリについて考え、見抜く力を身に付けてもらうことを目的に、啓発教材を共同開発した。

 「ネットの『あやしい』を見きわめよう」は、生徒用のカード、ワークシート、カード台紙と、教員用の教材指導案、説明スライドの教材一式がセットになっており、学校の授業1コマで実施できる内容になっている。生徒が使う各カードの表面には、インターネット利用時に身近で起こり得る状況を記載し、裏面にはその具体的なスマートフォン画面を提示。その画面内容が怪しいか怪しくないかをグループディスカッションなどで生徒自身が考え判断する。教員は説明スライドに沿って、カードごとに具体的に記載された気を付けるべきポイントを説明しながら答え合わせを行う、という流れで具体的な事例について考えるきっかけを提供する。

 また、ワークシートには個人情報が流出した場合にどのようなトラブルが起きるかを考えさせる項目があり、生徒は授業を通してインターネットを安全に利用するための判断力を身に付けることができるようになっている。怪しいサイトかどうかを目で見て判断するには限界があり、目に見えない怪しさに対してはOSを常に最新の状態にする、セキュリティ対策ソフトを利用するなどの重要性も伝える。

 対象はおもに中学生を想定しているが、小学校高学年や高校生も利用可能。カスペルスキーのWebサイトから無料でダウンロードできる。

◆セキュリティー啓発教材「ネットの『あやしい』を見きわめよう」
対象:おもに中学生(小学校高学年、高校生も利用可)
実施時間:約50分(授業1コマで実施可)
料金:無料
内容:【生徒用】カード(1組5枚、アプリ編とネット編の2セット)、ワークシート、カード台紙
   【教員用】教材指導案、説明スライド
入手方法:カスペルスキーのWebサイトからダウンロード

カスペルスキーと静岡大「ネットのあやしいを見きわめる」教材無償提供

《畑山望@リセマム》

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