独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は9月14日、デジタルアーツ株式会社が提供する有害サイトフィルタリングソフト「i-フィルター 6.0」のインストール プログラムおよびインストーラに、DLL読み込みや実行ファイル呼び出しに関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは7.8。橘総合研究所の英利雅美氏が報告を行った。「『i-フィルター 6.0 インストール プログラム』ファイルバージョン 1.0.8.1 およびそれ以前」、「『i-フィルター 6.0 インストーラー』デジタル署名のタイムスタンプが 2017年8月23日 (JST) より古い日付となっている版」には、同一ディレクトリに存在する特定のDLLの読み込み(CVE-2017-10858、CVE-2017-10859)、同一ディレクトリに存在する特定の実行ファイルの呼び出し(CVE-2017-10860)の脆弱性が存在する。前者はCVE-2017-10858、後者はCVE-2017-10859、CVE-2017-10860の影響を受ける。これらの脆弱性により、インストール プログラムやインストーラを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新のインストール プログラムおよびインストーラを使用するよう呼びかけている。
Microsoft Windows の GDI に Palette オブジェクトにおける整数オーバーフローにより管理者権限で任意のコードが実行可能となる脆弱性(Scan Tech Report)2017.9.12 Tue 8:15