● 登場人物
株式会社イードマシンラーニング
・冴木 登(さえき のぼる)

情報システム部 課長
人工知能技術で業績を伸ばすイードマシンラーニング社で「利益に貢献する情シス」をモットーに新技術の導入を担う。同社の急成長を支えて出世街道を歩んでいる。一方でセキュリティの最新動向には関心が薄い。静家とは大学時代に研究室が同じだった。
・錦城 豊(きんじょう ゆたか)

代表取締役社長
技術には暗いが独自のマーケティングセンスと営業力を活用した攻撃的経営で同社を急成長させる。
イード情報システム株式会社
・静家 信一郎(しずいえ しんいちろう)

イード情報システム株式会社 サイバーセキュリティエンジニアリング部
冴木の大学時代からの同期。研究者肌で物静か。業績の伸び悩むイード情報システム社で、出世からは遠い生活を送る。「顧客からの信頼が最大の投資」との信念を元に、同社にSOCの構築を進めた。
・恩田 正(おんだ ただし)

代表取締役社長
温厚で冷静な人柄で知られる。業績は不調だが、今は種まきの時期と考えている。
株式会社イードホールディングス
・宮山 宏(みややま ひろし)

代表取締役社長
イードグループ持株会社の社長として数十社を擁するグループ全体を統括。
● ストーリー
イードマシンラーニング社とイード情報システム社の合同プロジェクトのローンチを記念する立食パーティが催されている。
壇上で乾杯する二人の社長と、それを眺める冴木と静家。錦城は恩田に「これからは守りではなく、攻めの技術の時代だ」と冗談めかしてアドバイスする。
冴木はそれにうなずき、「イード情報システム社はセキュリティに無駄に予算を使いすぎる。その金は投資に回すべきだ」と静家を揶揄する。はぐらかす静家。
その時、静家の携帯に緊急の知らせが入る。イード情報システム社でマルウェア感染が発生したというのだ…