NPO日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)は6月20日、セキュリティ市場調査ワーキンググループによる「2016年度 国内情報セキュリティ市場調査」を発表した。これによると2015年度の情報セキュリティ市場は、ツール市場が4,705億円、サービス市場が4,260億円で、合計8,965億円とみている。また、2016年度は全体で4.0%成長し、9,327億円になると予測している。情報セキュリティツール市場では、コンテンツセキュリティ対策製品が1,767億円で37.6%を占め、アイデンティティ・アクセス管理製品が843億円で17.9%、システムセキュリティ管理製品が702億円で14.9%、ネットワーク脅威対策製品が644億円で13.7%と続いた。アイデンティティ・アクセス管理製品は、前年比9.2%と顕著な伸びを示した。2016年度はツールからサービスへの移行の流れが顕著なため、前年比3.7%増の4,879億円、2017年度は5,099億円になると予測している。情報セキュリティサービス市場では、セキュリティ運用・管理サービスが1,742億円で41%を占め、セキュアシステム構築サービスが1,323億円で31%、情報セキュリティコンサルテーションが806億円で19%と続いた。セキュリティ運用・管理サービスは、前年比39.1%と高い伸びを示した。2016年度はサービス市場のすべてのカテゴリで成長が見込まれ、前年比4.4%増の4,448億円、2017年度は4,697億円になると予測している。。