三菱電機株式会社は5月17日、「サイバー攻撃検知技術」を開発したと発表した。これは、定められた正常命令のルールから逸脱する通信をサイバー攻撃として検知するもので、特に電力、ガス、水道、化学、石油などの重要インフラの制御システムに正常命令を装って被害を引き起こす巧妙なサイバー攻撃を、制御システムのリアルタイム性を確保しつつ検知することで、安定したサービス提供に貢献する。制御システムの運転状況ごとに異なる正常命令をルール化して、正常命令からの逸脱を攻撃とみなす検知方式を採用することで、時間のかかる不審パターンとの照合が不要にした。同社では、2018年度以降に発電プラント向け制御システムなどで順次製品化を予定している。また、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「重要インフラ等におけるサイバーセキュリティーの確保」と連携し、電力分野以外の重要インフラでの実証を計画しているという。