独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月12日、ソフトバンク株式会社が提供する、オンラインストレージサービス PrimeDrive 専用のクライアントアプリケーション「PrimeDrive デスクトップアプリケーション」のインストーラに複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは7.8。橘総合研究所の英利雅美氏がCVE-2017-2167、合同会社セキュリティ・プロフェッショナルズ・ネットワークの吉田英二(Eiji James Yoshida)氏がCVE-2017-2167およびCVE-2017-2108の報告を行った。「PrimeDrive デスクトップアプリケーション バージョン 1.4.4 およびそれ以前」のインストーラにはには、意図しない実行ファイルを読み込んでしまう脆弱性(CVE-2017-2167)、「PrimeDrive デスクトップアプリケーション バージョン 1.4.3 およびそれ以前」のインストーラには、同一ディレクトリに存在する特定の DLL ファイルを読み込んでしまう脆弱性(CVE-2017-2108)が存在する。この脆弱性が悪用されると、インストーラを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報を元に最新のインストーラを使用するよう呼びかけている。