株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は11月2日、BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について注意喚起を発表した。同脆弱性(CVE-2016-8864)は開発元であるISCから発表されたもので、BIND 9.0.0以降のすべてのバージョンのBIND 9が影響を受ける。なお、脆弱性のリスクは主にフルリゾルバにおけるものであり、権威DNSサーバではわずか(minimal)であるとしている。この脆弱性は、DNS応答の処理に不具合があり、DNAMEレコードがanswer secionに含まれている応答を処理する際、namedが異常終了を起こす障害が発生する。これによりDNSサービスが停止する可能性がある。ISCでは、本脆弱性の深刻度(Severity)を「高(High)」と評価している。JPRSでは解決策として、同脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.11.0-P1/9.10.4-P4/9.9.9-P4)への更新、あるいは各ディストリビューションベンダからリリースされる更新を適用することを挙げている。