最新のオペレーティングシステム「Windows 10」は、常に進化し続ける「サービスとしてのWindows (Windows as a service)」として、昨年7月に全世界で提供が開始され、今年7月29日に無償アップグレードの期間が終了した。去る8月2日には、さまざまな機能が強化された「Windows 10 Anniversary Update」が、日本を含む全世界で提供開始されている。
Windows 10の提供開始から1年が経ち、Windows 10稼働デバイス数はグローバルで3.5億台に達している。日本マイクロソフトでも、国内の一般消費者、および法人の両方に向けた施策を積極的に展開していきたい考えだ。例えば、今夏にかけては全国68都市を周る「Windows 10体験キャラバン」を実施。のべ2.2万人の消費者が最新OSに触れる機会をつくった。国内では、12の企業がWindows 10 Mobileデバイスの発売、または開発を表明しており、グローバルの大手法人87%がWindows 10の導入を検討中だという。
■Cortanaがパーソナルアシスタントに
Windows 10 Anniversary Updateにより、何が変わったのか。コンシューマー向け製品では「Windows Ink」により、ペンの使い勝手が向上。手書き入力の精度が上がったほか、フリック入力にも改良が加えられた。予測変換も、より賢くなっている。また「Windows Hello」により、アプリやWebでも生体認証が利用可能になった。オンライン決済において、パスワードの入力を行わずとも指紋認証を通じてセキュアに商品が購入できる。
最後に、法人向けの機能について紹介があった。「Windows Information Protection」では情報漏えい対策として、業務で使用するアプリと個人で使うアプリを行き来するデータをブロックする。壇上では、業務で作成したワードファイルのテキストの一部を、業務で使うパワーポイントにコピー&ペーストできることが示された後、同じ箇所のコピーを個人のTwitterアカウントにペーストしようとすると警告が表示され、ペーストできない様子が紹介された。