独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月2日、SSLv2には十分な回数のハンドシェイクの情報を収集できる場合に、暗号通信を解読される可能性があると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。これは「DROWN攻撃」という名称で報じられている。CVSS v3によるBase Scoreは7.4。研究者によると、Bleichenbacherのパディングオラクル攻撃の新たな手法であるという。DROWN攻撃を受ける可能性があるのは、SSLv2をサポートしているサーバ。SSLv2は2011年から非推奨となっているが、研究者によると現在も多くのサーバがSSLv2とTLSで共通のサーバ証明書を使用しているという。なお、この攻撃では1,000回程度のSSLハンドシェイクの情報を取得しておく必要がある。JVNでは対策方法として、「SSLv2を無効化する」「共通のSSL証明書を使用しない」「通信内容を監視し、ファイアウォールのルールを設定する」ことを挙げている。