独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月17日、RARLABが提供するRAR形式に対応する圧縮・解凍ソフトウェア「WinRAR」に実行ファイル読み込みに関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは7.8。「WinRAR 5.30 beta 4 (32 bit) およびそれ以前」および「WinRAR 5.30 beta 4 (64 bit) およびそれ以前」には、ユーザの指定したローカルディスク上のファイルを実行する機能において、指定したファイルに拡張子がない場合、同一フォルダにある同名の拡張子付きファイルを実行してしまう脆弱性(CVE-2015-5663)が存在する。この脆弱性が悪用されると、当該製品の機能から拡張子がないファイルを実行しようとした場合、アプリケーションの権限で、同一フォルダにある同名の拡張子付きファイルが実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。