パナソニック株式会社は9月14日、IoT / M2M向けの暗号・認証モジュールを開発したと発表した。また、IoT / M2M向けのサイバーセキュリティ対策のサービス基盤を10月より提供する。暗号・認証モジュールは、パナソニックおよびAVCネットワークス社が開発したもの。同モジュールにはパナソニック独自の暗号実装技術を組み入れており、CPUやROM RAMなどのリソースに使用制約があるIoT / M2Mデバイスでも軽量・高速に動作することが可能になる。たとえば、膨大な処理時間を要する証明書の鍵生成であっても、IoT / M2Mデバイス内部で実行できる。サイバーセキュリティ対策のサービス基盤としては、IoT / M2Mデバイスへのなりすまし行為を防止する「端末証明書発行」、未知のサイバー攻撃を防止する「サイバー攻撃検知・分析」、そしてログ収集や攻撃対策を行う「リモートメンテナンス」を準備する予定という。これにより、同社は製品への実装コンサルから認証サービス、さらに製品の保守・運用までをトータルで提供することが可能となる。なお、「端末証明書発行」はシマンテック社と、「サイバー攻撃検知・分析」に関してはシマンテック社などセキュリティベンダ各社との協業により展開する予定。同社の製品では、IP-PBXや監視カメラから展開を図るとしている。