24日まで東京ビッグサイトで開催されている「気象・環境テクノロジー展」の日本電業工作ブース内に出展しているNTTドコモは、クラウド録画に対応し、店舗や小規模オフィスなどの映像監視を可能にする「リモートモニタリングサービス」のデモ展示を行った。 特徴は、容易に設置が行えるカメラと撮影データをクラウド保存できる点。構成もシンプルで、カメラとネット回線さえあればOK。レコーダーや配線、電源の確保(本製品はリチウム電池で駆動)も必要ない。 カメラは、持ち運びや身につけることができる小型のもので、オプションのマウントやブラケットなどを使えば監視カメラのように定点設置も可能だ。 また、動体検知機能や、曜日・時間を指定した録画もできるので、簡易的な防犯カメラとしては、必要十分な機能を備えている。画質は、Full HD、HDとVGAに対応。 クラウドに関しては、Wi-Fi経由で「ドコモクラウド」に一旦保存される形で、ユーザーはクラウドからダウンロードして映像を確認する。カメラ1台につき、5GBのストレージが提供され、管理者が許可すれば他のユーザーに利用権限を与えることもできる。 ライブ映像を確認する場合は、カメラとモニター端末をP2P接続することで、QVGAやVGAで視聴することが可能だ。 また、カメラにはマイクとスピーカーが付いているので、P2P接続を行うことで双方向の音声通話が行えるのも特徴の1つ。クラウド保存だけでなく、本体にはエッジストレージとしてmicroSDカード(最大32GBまで対応)が使えるのでバックアップも可能。 導入に際しては、工事不要でカメラの本体代(オープン価格)と月額500円(カメラ1台で5GBまで)のクラウド利用料だけで利用できるので、本格的な防犯カメラを設置するほどのコストはかけられないが、映像監視の必要性を感じているビジネスユーザーに最適なサービスとなる。