日本電気株式会社(NEC)は7月17日、東京都品川区の標的型攻撃などに対するセキュリティ対策検討において、NECの「サイバー攻撃自動防御ソリューション」をもとに実証実験を実施したと発表した。これは、約100のITシステムが存在する品川区が、これらのシステムを安全に運用するために標的型攻撃などの対策を検討、実証実験を行ったというもの。実証実験は2015年1月から3月まで実施した。1月に稼働したSDNによる全庁ネットワーク基盤を活用し、NECのSDN対応製品によるネットワーク制御機能と、トレンドマイクロのセキュリティ脅威検知・解析製品を組み合わせることで、サイバー攻撃検出時の状況に合わせた初動対応の自動化を検証した。品川区は本実証実験により、ウイルスの検知から初動対応までのスピードが従来の約30分から、自動化により即時対応可能になることを確認したという。