株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は7月13日、人工知能(AI)技術を活用したセキュリティソリューションの開発に向け、実証実験に着手したと発表した。同実証実験では、AI技術と高性能コンピュータ(HPC:High Performance Computer)を用いた検証システムを構築し、大量のトラフィックの監視や異常検知が行えることを確認するというもの。まずは同社のネットワークにAI技術を導入し、サイバー攻撃の自動解析、判断、学習などを行い、その有用性の検証を2015年8月より開始する。大量トラフィックの監視や異常検知が行えることを確認できたら、今年度秋を目途にセキュリティ脅威の予兆検知などの実用化に向けた技術検証を進め、来年度の商用化を目指すという。AI技術の活用は、機器オペレーションの自動化や障害発生時の状況分析に基づく自動切替など、従来人により行っていた対応を、迅速かつ正確に自動で実施できる可能性がある。セキュリティソリューションだけでなく、ビックデータの解析など、さまざまな分野へのAI技術の応用を模索していく予定だという。