Avast Software(Avast)は5月26日、日本の公共Wi-Fiとホームネットワークの脅威についての調査結果を発表した。日本人2,300名以上を対象とした、モバイル端末での公共無線ネットワーク(公共Wi-Fi)利用に関する調査では、日本のスマートフォンおよびタブレットユーザの63%が公共Wi-Fiを通じてプライバシーや個人情報の漏えいリスクにさらされていることが判明している。回答者の55%はモバイルデバイスのWi-Fiスイッチを一度も、あるいはほとんどオフにせず、公共Wi-Fiへ自動的に接続できるよう設定しており、自らハッカーに個人情報を盗まれる環境を作っている。また公共Wi-Fiへの接続に際し、回答者の38%は個人の金融情報の漏えい、42%は個人のログイン情報の漏えいに不安を抱いているが、プライベートな写真やチャット履歴、メールにハッカーがアクセスすることに対して不安を抱いている回答者の割合は5%にとどまった。業務関連のメールやファイルについても4%、「隠すべきものなど何もない」という回答も9%あった。日本の1,300世帯を対象とした、ホームネットワークに関する調査では、インターネットに接続している家庭の過半数が無線ルータ経由でのサイバー攻撃のリスクにさらされていることが明らかになっている。ただし、ホームネットワークのセキュリティを過信しているユーザは14%にとどまり、8%はサイバー攻撃の対象になった経験があった。一方で、調査対象のルータの31%はユーザ名とパスワードの組み合わせを初期設定のままにしており、回答者の約半数は推測されやすい言葉をパスワードにするなど、リスクの高い状況になっている。