※この記事の末尾に追記した脚注をお読みいただきたい。カンファレンスで提示されたコードは、講演者たちの主張した内容と一致していないようだ。
スーパーワームとして知られる Stuxnet は、バグによって自身の正体を明かし、自身の使命であるサボタージュ活動に失敗しかねなかったと、マルウェア研究者たちは考えている。そのバグは、非常に古いタイプの Windows マシンで(Stuxnet 自身が)感染を広げることができるようにするものだ。
このステルスタイプの不愉快なソフトウェア(米国とイスラエルによって、否、謎の悪党たちによって特別に作り上げられた)は、コンピュータ制御の燃料遠心分離機に分かりづらい障害を引き起こすことで、イランのナタンツにあるウラン濃縮施設を疲弊させた。
マルウェア研究者の Tillmann Werner(Crowdstrike 社)と Felix Leder(BlueCoat 社)は、この巧妙なサイバースパイツール――それはイランの核計画を 2 年遅らせたと言われている――は、バグのあるコードのおかげで失敗の危機に瀕していたと語っている。