セキュリティソフトの開発・販売を行うパスロジは15日、認証に使用されるワンタイムパスワードシステム「PassLogicエンタープライズ・エディション」の最新バージョンである「2.0.0」の提供を開始した。ソフトウェアのみで、より信頼性の高いユーザー認証を可能にしている。 パスロジが提供する「PassLogicエンタープライズ・エディション」は、社内データへの安全な接続を可能にするログインシステム。バージョン「2.0.0」では、ソフトウェアトークン方式のワンタイムパスワード認証に対応した。 同社が提供するスマートフォン用アプリ「PassClip」と連携し、PassClipにワンタイムパスワードを表示することで、独自のソフトウェアトークン機能が使用できる。PassClipにおけるパスワードは、ビンゴゲームの台紙のような形で数字が表示され、利用者はあらかじめ設定しておいた場所と押す順番に従いタッチすることで認証できる。 表示される数字は毎回異なるため、万が一、端末を紛失しても拾得者は数字の入力順が分からず、パスワードが判別できない。従来のソフトウェアトークン方式は、パスワードをそのまま表示させていたため、同じソフトウェアトークン方式でもより高いセキュリティを実現している。 また、ソフトウェアトークン方式なら、トークン(キーとなる文字列)を表示する端末を配布する必要がある「ハードウェアトークン方式」と比較して、最大70%のコスト削減が可能とのこと。同社では、遠隔地から会社のデータにアクセスし、働くスタイルである「テレワーク」での認証などで活用できるとしている。 「PassLogicエンタープライズ・エディション」バージョン2.0.0は、20ユーザー版でソフトウェア代金が19万1808円。保守サポート代金が3万8362円/年。