NTTドコモ関西支社は23日、南海トラフ巨大地震を想定した災害対策を、20日に完了したことを発表した。 南海トラフ巨大地震の発生時には、沿岸部などで浸水被害が想定されている。津波による想定被災エリアにおいて、断線などの有事の際も、通信を確保するように対策した。 具体的には、無線(マイクロ回線)による伝送路の二重化、通信用補助電源の長時間化、遠隔からのエリアコントロールにより、直接的な被害を受けないと想定される35基地局(大阪府5局、兵庫県16局、和歌山県14局)の基盤を強化した。これにより有事の際も、想定被災エリアの約96%の通信が可能になる見込みだ。 なお、ドコモ関西支社では、移動基地局車や可搬型衛星エントランス基地局の配備、設備応急復旧の総合訓練実施など、さまざまな場面を想定した災害対策を講じているとのこと。