日本放送協会(NHK)は9日、屋外に設置した情報カメラなどの映像を、災害発生時に自動的に放送局に伝送する「災害映像自動伝送システム」を開発したことを発表した。 このシステムでは、映像を常時収録しており、取得したい時刻を指定すると、そのタイミングの映像をインターネット回線で伝送できる。これにより、気象庁からの情報をもとに、特定の時刻の映像を見るといったことが可能となっている。 携帯電話回線などで途切れることがあっても、映像を秒単位に細かく分割し、複数ファイルを同時伝送することで、高画質な映像を確実に伝送できるのが特徴。複数地点から同時伝送する場合は、重要度の高い映像を優先的に伝送できるよう、放送局側から伝送レートの調節もできる。そのため「震度の大きかった場所」などを選択して受け取ることが可能だという。