エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社(NTTコムウェア)は2月9日、SNS等に投稿される画像コンテンツからアダルト等の不適切なコンテンツを高精度に識別するシステムの開発に成功したと発表した。同日よりデータセクション株式会社と共同で、商用化に向けたトライアルを開始する。本システムは、人間の感性に近い基準で柔軟に画像を判別する新方式により、不適切なコンテンツを自動判定するというもの。早期の導入が可能で、カスタマイズにも対応する。画像識別システムは、対象の画像をスコアという数値で評価する。しかも、たとえば日本における成人向けコンテンツであれば、映画倫理委員会が実施、管理する映倫規定で用いられる制限区分「G」「PG12」「R15+」「R18+」等の段階に応じた分類を行うことが可能。また、分類のための基準値はサービス運営者が自由に設定できるため、排除したい“不適切”のレベルを柔軟に変更することができる。成人向けコンテンツ以外でもさまざまな用途で活用できる。同社ではトライアルの結果を検証し、2015年度上期に本格版サービスの提供開始を目指すとしている。