全国各地に設置されている「スーパー防犯灯」は、警察への通報、防犯カメラ、サイレン、インターホン通話機能などが盛り込まれた街頭緊急通報システムだ。しかし近年では、設置コストに対する効果が薄かったり、経年変化や老朽化によって、各地で撤去が進んでいる。 静岡県浜松市では、老朽化で撤去予定だったスーパー防犯灯の支柱部分を残してNPO法人に払い下げ、再活用して防犯対策に役立てる取り組みが進んでいる。例えば、市内の10基のスーパー防犯灯はカメラの故障などで機能していなかったが、NPO法人「静岡県CC緑化協会」に譲渡され、4月には新たに防犯カメラと街灯が設置される予定だ。管理費用の一部は広告看板の設置で賄う予定もあるという。 スーパー防犯灯が設置された当時と比べると、現在では防犯カメラの設置運用コストは大幅に下がり、カメラ自体の性能もアップしている。高コスト、老朽化で運用できなくなったスーパー防犯灯は全国各地に存在するため、再活用によって防犯効果を高める動きへの注目度は大きい。