Lastline合同会社は12月10日、米Lastline社が日本法人を設立し、日本市場に本格参入すると発表した。カントリーマネージャは伊藤一彦氏。米Lastlineは、バイナリファイル分析「Anubis」、Webサイト脅威分析「Wepawet」の開発者により2011年に設立された企業。Lastlineのサンドボックスは、フルシステムエミュレーションのアプローチを採用、仮想マシンベースやOSをエミュレーションしてシステムコールのみ監視する従来型サンドボックスと異なり、マルウェアが実行するあらゆるCPUインストラクション(命令)を監視することで、ステルス型マルウェアを含む、高い検知率を実現する次世代サンドボックスとなっている。Lastlineはソフトウェアベースで提供され、管理モジュール「Manager」、ユーザのネットワークにインストールする「Sensor」、高精度の解析エンジン(サンドボックス)である「Engine」などから構成される。また、コストを抑えて導入・運用が容易なクラウドサービス、またはオンプレミスでの利用が可能で、オープンアーキテクチャにより各種APIを用意、各種サードパーティ製品による既存のセキュリティシステムと統合して利用することも可能となっている。また同日、SCSK株式会社、NTTデータ先端技術株式会社と販売パートナー契約を締結し、日本市場における販売・サポート体制を強化し、向こう3年内に全世界の10%の売上を目指すとしている。