株式会社東陽テクニカは11月20日、米Tenable Network Securityが脆弱性スキャナ「Nessus v6」をリリースしたと発表した。同社では、IT環境は常に成長し急激に変化するため、組織が安全かつ基準にのっとったシステムを維持することは困難を極める。この状況において、脆弱性スキャンはこれまでのスポット的な運用から、既存のITプロセスの根幹をなす位置付けになりつつあるとしている。そこで新バージョンのテーマとして、「システム強化ポリシーを適用し攻撃面を減らす」「マルウエアをリアルタイムに可視化」「モバイルデバイスの評価と可視化」の3点を挙げている。これらを実現するため、スキャン設定のための12種類のテンプレート、100以上のシステム強化のガイドラインを用意した。また、セキュリティ&コンプライアンスポリシーの編集、適用が可能なほか、Nessusを管理システムに統合するための新しいAPI仕様「Nessus RESTful API」を搭載した。GUIも直感的に操作できるようリニューアルされた。これらによりユーザは、脆弱性とマルウェアの検知を容易に実行し、推測や勘に頼ったセキュリティとコンプライアンスの持続的な設定に時間をかける必要がなくなるとしている。