「Article V」は、ひとつの同盟国に対する攻撃を「全体への攻撃」と見なす NATO 条約の集団的自衛条項である。このルールをサイバースペースに広げることが、今週末(編集部註:2014 年 9 月第 1 週)ウェールズの Cardiff で開かれる NATO サミットの検討課題になっている、と New York times が報じた。
軍事戦略家たちは、サイバースペースを「戦争の第 5 の領域」と考えている――それは「陸、海、空、宇宙」の 4 つに続くものだ。サイバースペースへのルールの拡大は、ロシアに送られるメッセージとなるだろ。ロシアは 2007 年、市民が混乱する中、バルト三国の銀行業務と遠距離通信のシステムを粉砕してエストニアを攻撃したこと、ならびに、その 1 年後にグルジアで地上戦を伴うサイバー攻撃を行ったことにより批難されている。