7~9月のゲリラ雷雨の発生傾向を発表、全国的に昨年よりやや多くなる見込み(ウェザーニューズ) | ScanNetSecurity
2024.03.19(火)

7~9月のゲリラ雷雨の発生傾向を発表、全国的に昨年よりやや多くなる見込み(ウェザーニューズ)

 ウェザーニューズは16日、突発的かつ局地的に大雨や雷をもたらす“ゲリラ雷雨”に対し、事前対策への意識を高め、被害軽減につなげるため、7~9月のゲリラ雷雨の発生傾向を発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向
 ウェザーニューズは16日、突発的かつ局地的に大雨や雷をもたらす“ゲリラ雷雨”に対し、事前対策への意識を高め、被害軽減につなげるため、7~9月のゲリラ雷雨の発生傾向を発表した。

 2014年のゲリラ雷雨発生回数は、全国的に昨年よりやや多くなる見込みで、ピークとなる8月の発生回数は昨年の1.2倍になる予想だ。急激に発達する積乱雲により、道路冠水や浸水、落雷などの被害が発生する可能性がある。

 ウェザーニューズは、今シーズンのゲリラ雷雨の発生回数は、太平洋高気圧の勢力が弱まる8月に全国的に増加すると予想する。最も発生回数が多いエリアは関東甲信で、シーズンを通して約760回発生する見込み。

 西~東日本の広範囲で梅雨明けを迎える7月下旬は、太平洋高気圧が強まりゲリラ雷雨の発生回数は少なくなりそう。8月は昨年に比べて高気圧の勢力が弱いため、湿った空気や上空の寒気の影響を受けやすく、ゲリラ雷雨が多くなる見込みだという。9月に入るとゲリラ雷雨の発生回数は次第に減少するが、お彼岸の頃までは残暑で気温が高く、ゲリラ雷雨の発生する日がある。また、秋になると台風や秋雨前線の影響を受ける日が増えるため、雷を伴う短時間強雨や大雨に注意が必要だ。

 ゲリラ雷雨は、大気の状態が不安定なときに、局地的な地上付近の気温上昇や地上風の収束などによって上昇気流が形成され、積乱雲が急発達することで発生する。ゲリラ雷雨をもたらす雷雲は、予め予測可能な前線による雨とは別で、“突発的”かつ“局地的” に発達し、事前に予測することが難しい。

 また観測についても、限られた数しか設置されていないアメダス(全国約1300ヵ所)では、全ての降雨を正確に観測できないのが現状だ。ウェザーニューズでは、全国650万人以上の利用者からなる降雨報告において、過去90分前から30分前までに“ポツポツ”以上の雨が2割以内の状態が続いている時に“ザーザー”以上の強い雨(5段階中の2番目以上に強い雨)が報告された中で、前線などの影響による雷雨を除いたものを“ゲリラ雷雨”とし、10kmメッシュごとにカウントしている。

今年のゲリラ雷雨、昨年よりやや多い……8月は1.2倍

《高木啓@RBB TODAY》

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