DRM技術によるコンテンツ・文書保護サービスを開発提供するサイファー・テック株式会社は5月30日、スマートフォンゲームアプリ向け脆弱性診断サービスを6月から開始すると発表した。「ゲームアプリ向けクラッキング耐性評価サービス」は、端末にアプリをインストールしてプレイするネイティブゲームを開発するゲーム会社を対象とするサービスで、ユーザーのなりすましや不正利用等、ネイティブゲーム特有のチートや改ざんの脆弱性を診断する。近年、スマートフォンの普及に伴い「パズル&ドラゴンズ」や「魔法使いと黒猫のウィズ」に見られるように、ネイティブゲームの流行が続いており、市場規模が拡大している一方で、こうしたリスクにまで適切な対策を行う企業はまだ少数派だ。テスターがマニュアル作業を含む診断を行い、想定標準診断期間は約1ヶ月、費用は100万円から。今回のサービス化以前に、すでにネイティブゲーム開発企業の依頼を受け約100タイトルの検証をした実績があるという。同社広報の小槻博文氏によれば、類似したサービスは多数存在するが、同社はDRM技術を用いた海賊版や不正コピー対策サービスを主力製品として保有しており、これまで、海賊版や不正コピーを行う悪質なユーザーとの戦いの歴史を積み重ねてきており、そのノウハウを活かした専門担当者による手作業を含む診断作業がサービスの差別化ポイントだという。